ただ一人の魔法使い
クラスメイト
ドサリと、
何処からとも無く現れた私とフーちゃん。
そこは、
見知らぬ廊下のど真ん中だった。
『着いた…?』
〈みたいだね〉
目の前には、
やたらと豪華そうな教室。
その中から、
ガヤガヤと騒がしい声が聞こえる。
『…よし…!』
その声に緊張しながらも、目の前のドアに手を掛ける。
そして、ガラガラッと、思いっきりドアを横に引いた。
そして、教室に一歩、足を踏み入れるや否や。
「あり…誰か入ってきたよ?」
「誰々!?」
「…転校生か…?」
様々な反応の声が耳に入った。