ただ一人の魔法使い



『……ユラン君。』



夜斗君が居なくなり、見た感じ私だけになった部屋



『……ユラン君、居るんだよね。』



…だけど、居る



絶対に居るんだ



能力で粉末状態になり、空気中に漂っている



ユ「……お姉ちゃん…」



ユラン君が



ユラン君は私の目の前で、サラサラと砂の様な音をたてながら、体を能力で元に戻した



『……ユラ…
ユ「ごめんなさい…」



目に涙を溜めて、呟いた



ユ「…ごめんなさい…ごめんなさいごめんなさいごめんなさいっっ」



…それは、止まりそうにない






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