ただ一人の魔法使い



ユ「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいっごめ…なさい…」



ポロポロッ…



ついには大粒の涙が流れ始めた



『………ユラン君…』



ギュッ…



ユ「お姉…ちゃん…」



手錠で重たくなっている手でユラン君を抱きしめた



『…ユラン君は悪くないよ?』



ユ「…僕が…悪い…んだ…ッ一回…おねぇ…ちゃ…を逃がしたのに…また…こんな所に…戻しちゃった…っ」



『……でも、私の能力があるんなら、この研究所の子達は皆助かるんだよね?』



ユ「……ぅん……」



『ユラン君も、助かるんだよね?』



ユ「……………ぅん…」



『なら大丈夫だよ。』



私の能力が皆の命を救うんだ



嫌な事なんて無い






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