ただ一人の魔法使い



数分後…



[…今日はもういいだろう。停止だ。]



ピ―――――――――



『…ッ……お……おわ……た…』



甲高い音をたてて、機会が停止する



[…今日の分の能力摂取は終了だ。だか明日もある。覚悟しておけ。……ククク…]



『……………』



厄名はガラス張りの壁から姿を消した



…厄名の笑い声が不気味に聞こえて仕方がないのは、私だけ…?



ユ「…お姉ちゃん……大丈夫…?」



心配そうに私を覗きこむユラン君の顔



『大丈夫大丈夫…』



ユ「……本当…?」



『大丈夫!…だから、そんな顔しないっ』



ユラン君は能力摂取が始まってから、いつも泣きそうな顔をする



自分の性だ、…って思ってるみたい





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