ただ一人の魔法使い
教室の中には、
いち、にい、さん……8人の生徒が。
皆、髪の毛がカラフルで、赤色、黄色、紫色…etc。
色んな色の髪がまず視界に入った。
「…あれ?頭になんか乗ってない?
…あっパートナーか!
何か、得体の知れない…
モンスターかと思ったよっ」
ピンク色の髪、そして、綺麗な瞳をした女の子が、フーちゃんを指差しながら。
ニッコリ笑顔でそう言った。
フーちゃんは、自分の事を
モンスター、って言われたのが気に食わないのか。
ムスっとした表情で、ピンク色の髪の女の子を見た。
〈…私、モンスターじゃない…〉
『………』
フーちゃんにモンスターって…。
確かに悲しいよね。