ただ一人の魔法使い



『この子はユラン君だよ。』



空「ユラン君…?」



『うん!私の友達!』



'友達'



そう言うと、空海君もユラン君を睨むのを止めて、直ぐに笑顔になった



空「新川の友達なら悪い奴じゃねーな!俺は空海って言うんだ。」



ユ「……空海……空海…お兄ちゃん……?」



空「おぅ。」



ユ「…僕は…ユランって言うんだ。」



空「ユラン、な!よろしくな!ユラン。」



ユ「…よろしくね!空海お兄ちゃんっ」



ユラン君のクリーム色の髪の毛を撫でる空海君



その光景は、まさしく兄と弟の様な感じで、凄く微笑ましかった



空「…よし、新川とユラン!一緒に逃げるぞ!」



ガシッ



『えっ?』



突然握られた私の手



ユラン君も同様





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