ただ一人の魔法使い


壁の外は



『……暗い…』



それに何だか、不自然に寒い



空「おかしいな……さっきまでは普通の温度だったんだけどな…」



ユ「……さぶい……」



…そういえば…



もう機会だらけの部屋からは出た訳だし…



『………





《灯風》』



フワッとした優しい風が吹く



ユ「…あったかい…」



空「!…新川の…能力で……?」



『今まで使えなかったんだけど……あの部屋から出たから…みたい…』



私の魔法が



復活してる



なら…



『よし、手っ取り早い方法!空海君、今から皆との合流場所を頭の中で浮かべて。』



空「?何でだ?」



『いいからっ』



空「お……おぅ…」



腕を組み、目をつぶって何かを考えるそぶりをする空海君



『…ちょっとだけ頭の中、覗くね!





《記憶連鎖》』



そんな空海君の額を人差し指で触れ使う魔法は



記憶の鎖を自由に見る事が出来る



記憶連鎖






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