ただ一人の魔法使い



ユ「……K-52C…O-37I……」



『ぇ…K…ぇぇ…?…O…7…?』



ユラン君の呼び名みたいな…感じ…だな



K「…X-94B…魔法特殊能力者…研究室に戻す…」



O「…………」



ユ「…………」



ユラン君は戸惑った顔をしながら



私に銀色の'もの'を突き付けている男の子、それとその後ろの女の子は



ただただ、こちらを見ている



『…ユ…ユラン君…?この子達は…』



ユ「……僕と同じ…人形……だよ…。僕と同じ…だけど…感情が…無い人形。」



…感情が……



ない…?



ユ「…研究所の人の命令だけに従う…人形…」



ユラン君の言葉を聞いて



少し納得した



だって



K「……早く…魔法特殊能力者…戻す…」



O「…………」



表情が無い



無表情、だから






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