ただ一人の魔法使い
七「…魅衣、貴女――――――」
『…とにかく、私は行く。』
空「…んな事……俺が許さねぇぞッッ!!!」
空海君は、両手から能力で
空「砕け散れッ!!!」
炎で攻撃を始めた
…ビキッ…
…硝子壁に
罅(ヒビ)が…
『…………
《夢蝶》』
私の手から、金色の蝶が一匹飛び出し
硝子壁を通り抜けて
『…空海君に…夢を…』
蝶は空海君の回りを、鱗粉(リンプン)を振り撒いた
夢蝶の鱗粉は…眠り粉
空「ッ…あら……か――――」
ドサッ、と硝子壁の中で力無く空海君が倒れた