ただ一人の魔法使い
――――――……
ユ「…魅衣お姉ちゃん……起きて……?」
『……ん……』
ユラン君の呼び掛けに、ふわぁ…と欠伸をしながら起き上がった
ユ「……もぅ…朝だね…」
『………朝…か……』
'朝'
たった一言の単語だけれど
その一言で
眠気が吹き飛んだ気がした
今日で……
私は……
『……………』
ユ「……お姉ちゃん…」
ギュッ…
ユラン君の小さな手
ユ「……ゴメンなさい…」
突然誤り、涙目を浮かべるユラン君
『な…何でユラン君が謝るの!?』
な…何か私、悪い事しちゃったのかな…!?
オドオドしていると
ユ「……やっぱり…僕達は…生まれてきちゃ…ダメだったんだ…」
そう涙声で、呟いた