ただ一人の魔法使い



『…何で…そんな事…言うの?』



ユ「だって…!僕達の性で…魅衣お姉ちゃんが死んじゃうかも知れないんだよ!?」



『うん、死ぬかもしれない。けど、だからって'生まれてきちゃダメだった'って言っちゃダメ。』



ユ「でも!!」



『せっかく生まれてきた命なんだよ?やっぱり生きてるなら、人生楽しい方がね!絶対いいよっ』



ね?と、ユラン君に笑いかけた



ユ「……お姉ちゃん…は……」



『ん…?』



ユ「…魅衣お姉ちゃんは…強いね。」



『そうかな…』



ユ「今にも死にそうなのに、笑ってる。」



悲しそうに私を見るユラン君



…そりゃ、私だって怖いし…



今にも…泣きたい気持ち



だけど







< 171 / 267 >

この作品をシェア

pagetop