ただ一人の魔法使い



夜「…ここに寝て。」



『……わかった。』



指示を受けた部屋には



さっき私とユラン君が居た部屋にも増して、沢山の機会が置いてある部屋



『……………』



この部屋に入る寸前、



''…魅衣お姉ちゃん…僕、頑張るから…見ててね''



そう言ってユラン君は、



悲しそうに、


寂しそうに、笑って



空気中に砂となって消えてしまった



……ユラン君…



どう言う意味……?



夜「…………」



チクッ



『!!…っ……』



突然、腕に刺された針



その針には、長いコードの様な物が繋がれていて、その繋がれた先には…



『…あの部屋に在った…』



円柱状の水槽が沢山あった部屋の中の、中心にあった



薄青色の液体と、桜色、黄、水色の光が漂っている水槽






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