ただ一人の魔法使い



『…それが'入れ物'…?』



夜「そうだよ。」



夜斗君は水槽の中の光を、ジッと見つめた



………?



『…光…夜斗君と同じ…水色…?』



別の見方からすれば



ヨルちゃんと同じ色、光



夜「…僕のパートナーだよ。」



『夜斗君の…?でも、夜斗君にはヨルちゃんがパートナーって…』



夜「ヨルも僕のパートナー。だけど、ヨナも僕のパートナー。」



『ヨナ…』



夜「その水槽の中に居る、僕と同じ水色…それがヨナ。」



…多分、夜斗君は



その、ヨナ…って子の事が、大好きなんだと思う



だって



その見詰める目が、一度前に見た、冷たいものじゃなくて



とても、暖かいものだから






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