ただ一人の魔法使い
過去
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「ヨナ、一緒に遊ぼ。」
〈…うん〉
ヨナ
僕のパートナー
大好きな
僕の友達
祖父は世界的な科学者で、ヨナは、祖父が僕の3歳の誕生日に生み出してくれた女の子
当日、友達と言える子が居なかった僕への、プレゼントだった
僕に似たのか、必要以上の事は喋らなかったけど、別に気にしなかった
「ヨナ、お話しよ。」
〈…うん〉
ヨナとは、毎日遊んだ
ずっと一緒だった
これからも、ずっと一緒だと思ってた
けど
…ある時の、小さな欠陥から
ヨナは壊れていった