ただ一人の魔法使い
「ヨナ、氷の練習…」
〈…うん〉
その日は、庭でヨナと能力の練習をしていた
「…氷結…」
キイィィンッ…
目の前にある
赤い、一輪の花を凍らせた
「次、ヨナ…」
ヨナも近くの花に近付いて
〈…氷結〉
キイィィンッ…
一輪の、水色の花を凍らせた
…と、そこまでは
よかった
「ヨナ…上手…」
〈…………〉
「……ヨナ…?」
また、ヨナが何かが抜けた様な状態になってしまった
…と、次の瞬間
〈……氷結〉
キイィィンッ…
ヨナがまた、直ぐ側の花を凍らせた
〈…氷結〉
キイィィンッ…
それは、次第に数を増やしていく