ただ一人の魔法使い
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『………ぁ……』
夜「……何で泣いてんの。」
『だっ…てぇ……』
気づくと、頬を伝って涙が流れていた
それは、止まる事がなく
ポロポロと、、、
夜「…………」
厄「夜斗、そろそろ始めるぞ。」
何時から居たのか、厄名が回りの機会を弄りながらこちらを見ていた
夜「…わかってる。」
チクッ…と針の刺さっていないもう片方の腕に、同じく水槽に繋がった針を刺した
『ッ………』
厄「始めるぞ。」
夜「…………」
厄名の言葉と同時に、聞き覚えのある機会音が、ゴウンッ…と鳴り響いた