ただ一人の魔法使い



夜「…………」



ヨ〈夜斗……もう…止めよう?〉



ヨルちゃんが、夜斗君に言い聞かせる様に

悲しく

そう言った



夜「…もう少しで…ヨナが元気になるのに…?ヨルだって元気になって欲しいだろ…?」



ヨ〈人一人の命を犠牲にしてでも?〉



夜「……少しの犠牲は…仕方がないよ。」



光輝き続けるヨナちゃん達を見ながら、夜斗君は無表情でそう言った



空「…ふざ…けんなよッッ!!?!新川が死んでもいいのかよ!?」



「「仕方がないって、じゃあ魅衣ちゃんが死んじゃってもいいの!?」」



夜斗君の言葉に、空海君と双子ちゃん達が声を上げた



七「夜斗…その水槽に居るのが…ヨナ、よね。」



夜「…そうだけど。」



七「なら、言っとくけど…ヨナは、悲しんでる。」



七里ちゃんの言葉に、夜斗君は顔を蹙(シカ)めた







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