ただ一人の魔法使い



「「う…上!」」



双子ちゃん達の声で上を見ると


部屋全体に広がる大きな大きな雷雲



優ちゃんのパートナー、ソウ君がさっき以上に発光しているのも見えた



ラ〈空海!早く足元の氷を溶かせ!じゃないと全員、身動きがとれねぇ!〉



空「わかってるよ!豪え…」



空海君が言い終わる前に



ゴロゴロ…バリ゙――ン!!!



雷が、何かが割れる様な音を発して落ちた



優「―――吸電!!」



しかし、それは


全て優ちゃんへ向かい、直撃した



オ〈か…雷のレディ…〉



ヂリッビリッ…と雷が優ちゃんの体を走ったのが見えた



優「…電気は私には効きませんので…それより、空海さん!皆の氷を!」



空「お…おぅ……豪炎。」



皆の足に張り付く、氷の部分にだけ炎が移り水と化していく






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