ただ一人の魔法使い
『もう過ぎた事だもん!気にしてないよっ』
そう言うとヨルちゃんはまた、「ごめん…」と呟いた
〈魅衣ちゃんっ前!〉
『わっ…』
目の前を、鋭い氷が通り過ぎた
次々に氷が飛んで来る中、
空「何をするのかはわかんねぇけど…死んだら何にも出来ねえだろ!!」
その氷は、私が魔法を使う前に
空海君の能力で水と化した
『ぁ…ありが…
空「新川、前みたいに命を張るような事だけは止めてくれよ…」
………』
空海君の言う、
前みたいにって言うのは
さっき、私が魔法特殊能力を体の中から全部取り出そうとした事
じゃあ、今からやろうとしている事は…?