ただ一人の魔法使い



『私は死なないよ!魔法は不滅っ』



ピースしながら言う私に、
「そうか」とホッとした様に言った



…私が最後に、『多分…』と小さく言ったのは、聞こえていないと思う



七「…………」



困惑…不安な顔をした七里ちゃんにも、ピースした



『フーちゃん、能力を貯めるまでの間は…』



〈うん。私が魅衣ちゃんを守るからっ〉



『ありがとう…








《魔貯》』



手の平の上に、暖かな光の球が乗った



〈《水面壁》〉



フーちゃんの魔法で、目の前に水の壁が出来る



〈水の壁の中に入れば、全てが…無になる〉



飛んで来る尖った氷は、水の壁を突き抜けず、水の中に沈んでいった






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