ただ一人の魔法使い
―――――…
窓から涼しい風が吹き、カーテンがふわりと揺れる
『……ん……』
…あ…れ…
ここ…何処…?
見覚えのある部屋
私の…部屋だ
でも、何で私…
疑問に思いも、取り合えず身体を起こしてみると
ある事に気付いた
空「………スー…」
空海君が私の手を握り、頭を壁にもたれて眠っていた
『…空海君…』
何で空海君が居るのかが何時もなら不思議に思う所だけど
何だか今は、そんなに気にしなかった
空海君を見ていると、
安心感が湧いた
『………』
気持ち良さそうに眠る空海君を起こす訳にもいかず、じっと眺めていた