ただ一人の魔法使い



『く…空海君…//』



「ぁ……悪い…つい…」



私を離すと、直ぐに掛けた言葉



「お帰り、新川。」



ニッコリと、優しく笑った



それに対し、どう返せばいいか解らず…



『た…ただいま…?』



こうしか、返せなかった



「何で疑問形なんだ?」



『だ…だって…ぁの…』



しどろもどろな私の頭を、笑いながら撫でた空海君



「新川…お前、一週間も意識不明だったんだぞ?」



『い…一週間!?』



「あぁ。こんまま眠ったままだったらどうしようかと思ってた…」



そう言った空海君の表情は心配そのもので、とても申し訳ない様な気持ちが広がった






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