ただ一人の魔法使い
『あっ…空海君、そう言えば何で私は此処に…』
そこまで言って思い出した
『…ヨナちゃん…ヨナちゃん達は!?』
能力を使ってからの記憶が全く無い
ここにどうやって来たのかも、ヨナちゃん達は無事なのかも解らない状態
空「あぁ、それなら…」
空海君が何かを言いかけた時だった
〈…魅衣…ちゃん…?〉
声のした方に向くと
ふわふわと浮かぶ
私と同じ黒髪の
大事な家族
『フーちゃん…!』
〈魅衣ちゃんッ!?〉
フーちゃんは私を見るな否や、いきなり飛びついてきた
〈大丈夫?何処も痛くない??〉
『うん、大丈夫…大丈夫だよ!』
〈…ぅわーーんっ…よかったぁ〜(泣)〉
大声を上げながら泣き出したフーちゃんを見て、私も釣られてウルッとした