ただ一人の魔法使い



勝「…夜斗がそんな顔してるから、勘違いされるんだぞ!」



ラ〈だな〉



夜「……別に。」



夜斗君はそう言うと、ふいっと顔をそらした



…その際に、一瞬だけ

優しい笑みが見えた気がした



リ〈皆さん、魅衣ちゃんの事を責めたりなんかしません。…寧(ムシ)ろ、魅衣ちゃんは頑張ったんですから、胸を張ってもいいんですよ?〉



オ〈そうだね、緑のレディ〉



リュラちゃんとオレン君が私の目の前で優しく話掛ける



『で…でも…ッ』



私に、もっと力があれば…



そしたら、ヨナちゃん達だって…



土下座のまま、手に力を入れギュッと握りしめた、と



空「…新川は頑張った。」



ポンッと私の頭の上に、空海君の暖かい手が乗った






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