ただ一人の魔法使い



空「新川は、よく頑張った。」



空海君は私の頭を撫でた


…その手が、優しくて

少し、怖い



『でも…私はヨナちゃん達の決壊を治せなかった…』



「…あの時、新川の中には魔力が残り少なかったんだろ?しかも魔法が無くなった原因は、研究所の中に居たユランの仲間、そして俺達を助ける為。それプラス、魔力を大量に使う魔法を使ったんだ。」



『それでも…!』



そうであったとしても



結果的には、ヨナちゃん達を今すぐ元には戻せない事には、変わりはない



「…ここまで頑張ってるのに、皆、新川を恨んだりなんかしないさ。な?」



空海君の問い掛けに



皆、一斉に頷いた






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