ただ一人の魔法使い
…優しいな
皆、私の事を恨まない
何も出来なかったのに
私を怨んでも構わないのに
…でも
『…ありがとう。』
ギュッと抱きしめながら、小さく呟いた
最初は硬直してた空海君だったけど、
空「…どういたしまして、だな。」
空海君も、少しだけ抱きしめ返してくれた
その光景は、見ている方も微笑ましくなる程
空「…だけど、もうあの時みたいに一人で無茶だけは止めてくれよっ?新川には、俺達って言う'仲間'が居るんだからな!」
笑顔に少し、真剣さを混ぜた様な顔をして'仲間'の部分を強調した空海君に
『うん…!!』
満面の笑みで、目の端に涙を溜めながら
嬉しそうに頷いた