ただ一人の魔法使い



優「あ……あの……風が……その……」



勝「あっワリイワリイ。」



羽ばたかせるのが止まると、風も同時に止まった



『……これも……本物…?』



七「みたいね。科学的に言うと、細胞を一時的に増殖させて、鳥の様な翼を作り出すみたい。」



『へ〜…』



〈科学的……ね……〉



フーちゃんが少し不機嫌そうに言った



空「ん?何か機嫌悪いな。」



〈……別に〉



……フーちゃんが不機嫌になった理由は、何となくわかる



だって私達は……



〈科学〉って言葉



大嫌いだから



桜「……魅衣ちゃん……どうしたの?」



『……なんでもないよ!』


〈科学〉が嫌いな理由



……それは、〈科学〉が私達の何もかもを奪っていったから





夜「……………」






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