ただ一人の魔法使い
『お菓子持ってきたから、一緒に食べよ…?』
空「………」
お菓子にも釣られない空海君
その様子を見た七里ちゃんが、扉の前で腕を組み仁王立ちをして
七「男でしょうが。うじうじしてどうするの。」
ゴゴゴ…と効果音が着きそうなぐらいの、凄く低い声を出した
空「……!…」
部屋の中に居る空海君がビクッとなったのが見えないけど見える
七「私達も悪かったわよ…皆だって、散々謝ったじゃない。一体、何が不満なのよ。」
空「…俺を騙した事。」
七「だから、それは謝ってるじゃないの!」
空海君の答に眉間に皺がよる七里ちゃんの声は、更に不機嫌に…
空「……そもそも、こんな事をやらせた'あいつ'が悪いんだ…」
突然、空海君が「いい事思いついた!」…的な声を上げた