ただ一人の魔法使い
「「じゃあ早速っ」」
双子ちゃんは、手を床に当てた
すると……」
バキッバキキキッ!!!
『な……何か生えた!?』
ゆ……床から……
大木!?
「「大木の大ちゃん!魅衣ちゃんに抱き着いて!」」
シュルシュル…と大木から幹が伸び、私の体を縛りあげた
『グ……っっ』
し……植物には……
………あっ
『…………
《闇雨》』
私が呟くと、バトルルーム中に黒い雨雲が出て来た
ザアアアァァァ……
「「く……黒色の雨!?」」
そう
闇雨の雨は、黒色
その黒色の雨は……
ペキ……ペキキ……
「「大ちゃんが……」」
空「……枯れてる……」
最終的には、大木に生えていた青々とした葉は全て散り
…私を縛りあげていた幹も、朽ちて砕けた