ただ一人の魔法使い



空海君に続いて、七里ちゃんが話始めた



七「…除去されてしまうのよ。」



除去…?



七「科学特殊能力って言うのは、科学の力によって造られた能力。その能力は、遺伝子に直接組み込まれているの。…当然、異なる能力を持っている親から生まれる子供は、何も施さなければ能力を二つ持っている可能性があるわ。………施さなければ……ね…」



除去…


施さなければ……?



『……もしかして…』



七「…もし二つの能力を持っていたとしても、人間の手でどちらかの能力が削除される。」



…やっぱり…



でも、何でそんな事を…



科学は進歩する


それは、魔法という文明を滅ぼす程に…



これからだって科学特殊能力者にとっては、もっと凄い能力があった方がいいはず…



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