ただ一人の魔法使い



〈じゃあ…新しい能力…強力な能力を未だに作ろうと励んでいる科学者達から魔法特殊能力者を見ると……どうなるか解る?〉



フーちゃんが、悲しそうに



…少し、怒りを込めて言った






〈…魅衣ちゃんは……新たな能力を作る材料として見られる。……ただの材料としてだけに……〉



そう



材料



ただの材料



『……私のお母さんも魔法特殊能力者。おじいちゃんも…おばあちゃんも…お姉ちゃんも………弥一にぃも…皆、魔法特殊能力者…』



七「校長先生……も?」



オ〈レディ…校長は「水」の科学特殊能力者じゃないのかい…?〉



『弥一にぃも魔法特殊能力者だったよ。』



空「…だった…?」



『…………』



そう…



あいつらの性でね…






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