ただ一人の魔法使い



夜「僕、能力には詳しいから。……科学も、魔法も…」



…そういえば前に、開発所の責任者の息子って…



夜「……ヨル。」



ヨ〈うん〉



ピキッ……ピキキッ…



何処から表れたのか、ヨルちゃんが私に向かって



無数の長い氷の針を繰り出そうとしていた



『氷なんて……炎で…』



夜「大人しくしてて。」



ガシッ



私の腕を掴む夜斗君



『離し…ッッ
ヨ〈発射〉』



私に向かって来る鋭い氷の刺



その刺は…



『っっ………って……あれ……?』



私の体を擦り抜けた



……正しく言えば



私の体に吸収された





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