天神学園高等部の奇怪な面々Ⅲ
粋でイナセな藤原 宜虎
「ちょっとちょっとちょっと!」
芽々が激しく狼狽する。
「勘弁してよ!ここまで来て食材何一つ持ってきてないのっ?」
「うーむ…」
オロオロする小夜の前で、宜虎は三人分の荷物を調べた。
ない。
何一つ入っていない。
飯盒もある。
包丁もある。
まな板もある。
使い捨て用の食器もある。
食材だけが入っていない。
米も、肉も、野菜も、何も入っていなかった。
芽々が激しく狼狽する。
「勘弁してよ!ここまで来て食材何一つ持ってきてないのっ?」
「うーむ…」
オロオロする小夜の前で、宜虎は三人分の荷物を調べた。
ない。
何一つ入っていない。
飯盒もある。
包丁もある。
まな板もある。
使い捨て用の食器もある。
食材だけが入っていない。
米も、肉も、野菜も、何も入っていなかった。