天神学園高等部の奇怪な面々Ⅲ
「ところで」
芽々がきょうこの方を見る。
「さっきから気になってたんだけど、きょうこちゃんその浴衣どうしたの?」
きょうこは金魚の柄の浴衣を身につけていた。
元気溌剌な彼女に浴衣は少々窮屈らしく、多少帯が乱れているが。
「小夜ちゃんとこのお爺ちゃんが、亡くなったお婆ちゃんが若い頃着てた浴衣をまだ持っててさ。好きなの着ていいよって。着付けはよくわかんないから我流だけどね」
きょうこはそう言うが、初めて自分で着たにしては、なかなか上手に着こなせている。
「まだ何着かあったから、芽々先輩も小夜ちゃんも着ておいでよ。夜は浴衣で花火しようよ」
芽々がきょうこの方を見る。
「さっきから気になってたんだけど、きょうこちゃんその浴衣どうしたの?」
きょうこは金魚の柄の浴衣を身につけていた。
元気溌剌な彼女に浴衣は少々窮屈らしく、多少帯が乱れているが。
「小夜ちゃんとこのお爺ちゃんが、亡くなったお婆ちゃんが若い頃着てた浴衣をまだ持っててさ。好きなの着ていいよって。着付けはよくわかんないから我流だけどね」
きょうこはそう言うが、初めて自分で着たにしては、なかなか上手に着こなせている。
「まだ何着かあったから、芽々先輩も小夜ちゃんも着ておいでよ。夜は浴衣で花火しようよ」