天神学園高等部の奇怪な面々Ⅲ
きょうこと陽が話に夢中になっているうちに、いつの間にか相当山の中に入ってしまったようだ。
「あーもう、仕方ねぇな」
陽がポケットの中から携帯を取り出した。
「ちょっと小夜達に電話してみる。小夜ならもしかしたらこの辺の道に詳しいかもしれな…」
言いかけて固まる陽。
「ん?どしたの陽」
彼の携帯の画面を覗き込むきょうこ。
そこに映し出されているのは、『圏外』の二文字。
「電波来てねぇよ!今時どんな山奥だよ!文明の利器役立たずだよ!科学の敗北だよ!」
「お、落ち着きなよ陽!訳わかんないから!」
「ハッ!も、もしかして…」
きょうこがなだめるのも耳を貸さず、陽は盛大にパニクる。
「このまま誰にも見つけてもらえずに俺達遭難するんじゃ?うわぁあぁぁん!帰りてぇよぉ!お兄ちゃあぁあぁぁあんっっ!」
「落ち着けーーーーっ!」
きょうこが履いていたサンダルを脱いで陽の後頭部を引っぱたいた。
「あーもう、仕方ねぇな」
陽がポケットの中から携帯を取り出した。
「ちょっと小夜達に電話してみる。小夜ならもしかしたらこの辺の道に詳しいかもしれな…」
言いかけて固まる陽。
「ん?どしたの陽」
彼の携帯の画面を覗き込むきょうこ。
そこに映し出されているのは、『圏外』の二文字。
「電波来てねぇよ!今時どんな山奥だよ!文明の利器役立たずだよ!科学の敗北だよ!」
「お、落ち着きなよ陽!訳わかんないから!」
「ハッ!も、もしかして…」
きょうこがなだめるのも耳を貸さず、陽は盛大にパニクる。
「このまま誰にも見つけてもらえずに俺達遭難するんじゃ?うわぁあぁぁん!帰りてぇよぉ!お兄ちゃあぁあぁぁあんっっ!」
「落ち着けーーーーっ!」
きょうこが履いていたサンダルを脱いで陽の後頭部を引っぱたいた。