天神学園高等部の奇怪な面々Ⅲ
「とりあえず今来た道を引き返すしかないね。一旦小夜ちゃんのおじいちゃんちに戻ろ?」
きょうこが提案する。
「む、そうだな。その方がいいかもしれない」
歩き出す葉也。
「…ってそっちは逆方向だーっ!」
きょうこが葉也の頭もサンダルで引っぱたく。
…これは予想外だった。
イケメン且つクール。
理知的で落ち着いた雰囲気を醸し出す葉也。
しかし仲が良いとはいえ、陽もきょうこも、葉也とはまだ一学期を一緒に過ごしただけの付き合いで彼の事はよく知らなかった。
(想像してたのと全然違う。もしかしたら葉也って…)
きょうこがジト目で彼の横顔を見た。
(ド天然…?)
きょうこが提案する。
「む、そうだな。その方がいいかもしれない」
歩き出す葉也。
「…ってそっちは逆方向だーっ!」
きょうこが葉也の頭もサンダルで引っぱたく。
…これは予想外だった。
イケメン且つクール。
理知的で落ち着いた雰囲気を醸し出す葉也。
しかし仲が良いとはいえ、陽もきょうこも、葉也とはまだ一学期を一緒に過ごしただけの付き合いで彼の事はよく知らなかった。
(想像してたのと全然違う。もしかしたら葉也って…)
きょうこがジト目で彼の横顔を見た。
(ド天然…?)