天神学園高等部の奇怪な面々Ⅲ
信じられないほどダイナミックな方向音痴ぶりだ。
「もう葉也には任せていられん!俺が先頭歩く!」
陽が立ち上がった。
きょうこもそれに賛同する。
陽も簡単にパニクってお兄ちゃんっ子丸出しになってしまうのであまり頼りにはならないが、それでも遭難発生装置のような葉也に任せるよりはずっとマシだ。
陽を先頭に、きょうこ、葉也の順番で山道を下る。
…何の事はない。
陽が先導すれば、三人は特にこれ以上道に迷う事もなくスムーズに下山できた。
「何だ、思ったよりも簡単じゃんか」
陽が安心したように声を上げる。
「ホントだねぇ、こんな事ならはじめから陽に先頭任せておけばよかったよ」
笑顔で言うきょうこ。
「ね、葉也もそう思…」
彼女が振り向くと。
「……」
葉也はいなくなっていた。
「もう葉也には任せていられん!俺が先頭歩く!」
陽が立ち上がった。
きょうこもそれに賛同する。
陽も簡単にパニクってお兄ちゃんっ子丸出しになってしまうのであまり頼りにはならないが、それでも遭難発生装置のような葉也に任せるよりはずっとマシだ。
陽を先頭に、きょうこ、葉也の順番で山道を下る。
…何の事はない。
陽が先導すれば、三人は特にこれ以上道に迷う事もなくスムーズに下山できた。
「何だ、思ったよりも簡単じゃんか」
陽が安心したように声を上げる。
「ホントだねぇ、こんな事ならはじめから陽に先頭任せておけばよかったよ」
笑顔で言うきょうこ。
「ね、葉也もそう思…」
彼女が振り向くと。
「……」
葉也はいなくなっていた。