天神学園高等部の奇怪な面々Ⅲ
「幾ら何でも過剰な荷物じゃない?たかだか一泊二日のキャンプなんだしさぁ」
苦笑いする芽々。
この荷物では、まるでどこぞの名峰にでも登頂するのかといった雰囲気だ。
「山を嘗めちゃあいけねぇな」
苦笑いに苦笑いを返して、宜虎が言う。
嘗めちゃいけねぇと言った張本人が、下駄で登山というのも妙な話だが。
「足りなきゃどこででも買い物できる街中たぁ訳が違うんだ。考えられるだけの物は準備しておくに越した事ぁねぇ。備えあれば嬉しいなってな」
「『備えあれば憂いなし』でしょ?」
すかさずツッコむ芽々。
隣で小夜がコクコクと頷く。
「かーっ!ちっせぇ事ぁ気にすんな!」
誤った諺の使用法を『ちっせぇ事』で片付けて。
「よっしゃ!出発すんぜ皆の衆!」
宜虎を先頭に、一行は歩き始めた。
苦笑いする芽々。
この荷物では、まるでどこぞの名峰にでも登頂するのかといった雰囲気だ。
「山を嘗めちゃあいけねぇな」
苦笑いに苦笑いを返して、宜虎が言う。
嘗めちゃいけねぇと言った張本人が、下駄で登山というのも妙な話だが。
「足りなきゃどこででも買い物できる街中たぁ訳が違うんだ。考えられるだけの物は準備しておくに越した事ぁねぇ。備えあれば嬉しいなってな」
「『備えあれば憂いなし』でしょ?」
すかさずツッコむ芽々。
隣で小夜がコクコクと頷く。
「かーっ!ちっせぇ事ぁ気にすんな!」
誤った諺の使用法を『ちっせぇ事』で片付けて。
「よっしゃ!出発すんぜ皆の衆!」
宜虎を先頭に、一行は歩き始めた。