天神学園高等部の奇怪な面々Ⅲ
「それにしても愛されてるね~丹下君は」

芽々にポンポンと頭を撫でられる小夜。

頭から湯気が出るのが目に見えるようだ。

「小夜ちゃん、丹下君のどこが好きなの?」

核心を突いた質問をする芽々。

『え!あっ、いやっ、そのっ…』

動揺がそのまま顔に出ている小夜。

これ以上ないというほど真っ赤になった彼女は、指先で綾取りしながら。

『じ…上腕二頭筋…』

小夜ワールド全開の意味不明な返答をするのだった。

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