天神学園高等部の奇怪な面々Ⅲ
「まぁ…そうね」

小夜の前を歩きながら、芽々が呟いた。

「そこまで決意が固いんなら、一度告ってみるのもいいんじゃない?夏休みはまだ始まったばかりなんだし、よく考えてみたら?」

「……」

はにかむようにして、小夜は一度だけ頷いた。

『二学期になったら…告白してみようかな…有り難う芽々先輩、宜虎君…』

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