天神学園高等部の奇怪な面々Ⅲ
さて、テントも二つ完成した。

ちなみにテントを二つ準備したのは男女で分けて使用する為。

流石に年頃の男女が同じテントという訳にもいかない。

「まぁ間違いがあったらいけねぇしな」

カラカラと笑う宜虎。

「何言ってんの」

芽々が言う。

「これは宜虎君、貴方の為よ?迂闊に魅力的な私に手を出して、小夜ちゃんに骨ボキボキにされたくないでしょ?」

「ぬ、そりゃ確かに怖ぇぇな」

勝手に話を完結させてしまう二人。

『そ、そんな事しないようっ!』

小夜がアワワとなるが。

「よく言うぜ、俺に二回も関節技かけた奴が」

宜虎が苦笑いした。

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