恋歌
「冗談だったら良いのにね。」

「私達はいつまでここに

居れば良いのかな。」

光が無い闇の中は

とても暗くて、怖くて…

真里菜の存在だけが

私を支えてくれて居た。

それでも溢れ出た感情は

留まる事なんて知らずに

私の頬には水滴が流れた。

「ウッ…うあ…」

微かに鳴咽が漏れた。

そして真里菜と二人で

泣きじゃくって居ると…

――ガラッ

闇に光が差し込んだ。
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