【キセコン】春夏秋冬スペース日和
まあ待て俺。

残念な子なら上手くすれば買ってくれるかもしれない。

そう気を取り直して取り敢えず目的を伝えてみる。

「なんや訪問販売かいな。あかんあかん。ただでさえ経費足りんくて困っとんの……、えっ!? ほんまか? ほんまに水が美味くなるんか?」

思いのほか食いつく少女。

「ほうほう。カルキ成分がとれて味がまろやかに……。ええぇぇぇぇぇ! カルキって言ったらメタマリア星で発見されたくっさい花のエキスちゃうんか!? そりゃ不味い筈やわ。でもあれはなかなか分子レベルが細かくて濾すのも無理やった筈やけど……」
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