【キセコン】春夏秋冬スペース日和
頭の銀色の玉を掴み、鬼の形相で詰め寄ったのだ。

「なっ!? なんやねん! 最後まで玉々掴むなや……ひぃっ! なんや……、何でそんなに怒ってんねん!」

無言で、宇宙人を引きずり、教室から出ていく彼女。

その恐ろしい様子に、私達はただ、ただ……なすすべなく佇んだ。


──五分後。

「ずみ゛ま゛ぜん゛……、えぐっ、えぐっ……。うち……、私が調子に乗ってました」
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