RAIN RAINBOW

 雨童は小さな頭を横にふるふると振った。

言乃とケイトは顔を見合わせた。
言乃は、雨童の頭に手をおき、優しく語りかけた。


「わかりました。詳しくは聞きません。明日、また此処に来ますから、その時に頼みごとというのを聞かせてください。約束、指きりしましょう?」


 今にも泣き出しそうな表情で、服をぎゅっとつかむ。
雨童と言乃が小指を絡めるとその上にケイトも手を置いた。

驚いて顔を上げた雨童にケイトはウィンクした。


「俺だけ仲間はずれは嫌だってね」

「お主、案外いい奴じゃの」

「おま、だから一言余計だって」


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