RAIN RAINBOW
疑惑
雨童と別れた後、二人は雨上がりの道をまた歩き出した。
後で気づいたことだが、雨童と会っていた間は、彼女の力で雨は二人にかからないようになっていたらしい。
その辺りはさすが神様といったところか。
「口は悪いが可愛い神様だったな、雨童」
「ケイト君、まさか雨童ちゃんみたいな子まで許容範囲ですか?」
「はぁ?それはない。うん、ない。絶対に」
力いっぱい否定するケイトを見て言乃は笑った。