RAIN RAINBOW
「よく考えてみてください。人柄の判断は一緒に遊ぶこと。チャイムがなったら、つまり五時には帰らなければならないこと。他にもしぐさとか…。」
「つまり、雨童は神様じゃなくてただの幽霊ってことか?」
「それはまだ分かりません。でもあの子には何か─え?」
言乃ははっと振り返って来た道をじっと見つめた。言乃につられてケイトもそちらを怪訝そうに見る。
「どうした?」
「いえ…何でもありません、多分。ちょっと何かの視線を感じました。」
行きましょう、という言乃の言葉にしたがって二人はまた道を進んだ。そんな言乃に聞こえないように、ケイトは一人ごちた。
「ことのんのこういう勘って結構あたるから嫌なんだよなぁ…。」