RAIN RAINBOW


「こ、これは…?!」


 水溜りに写っていたのはケイトと子供二人。

おまけにうちひとりは雨童とそっくりである。
聞こえてきた会話によれば、みぃと呼ばれているようだが。


「あんたの相方が行った場所の光景さ。二人一緒でいられた、最後の日の、のぅ。」

「最後の?つまり、この日にみぃちゃんは亡くなるということですか?」

「そうじゃ。時間はたしか夕方だったはずじゃ」


 言乃は時計を見た。3時を回っている。水溜りを見れば、ケイトは二人と遊んでいる。


< 25 / 39 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop