RAIN RAINBOW
ケイトが目を開けたとき、一条の光が煌いた。
固くつないだ二人の手が光っている。
トラックが水溜りに差し掛かった。
「もうどうにでもなれっ!」
ケイトは二人をかばうように立ち、つないだ手に手を重ね、思いっきり引いた。
丁度その時トラックが傾き、大きな音を立てて倒れた。
「うわっ!?」
その轟音に二人は身をすくめた。
しばらくして、おそるおそる瞳を開けると、そこには誰も居なかった。