ぼくらのハーモニー Ⅱ
私は、管楽器代表として、他のパートをよくみる。
打楽器はわからないが逆に客観的にみることができる。
「んじゃ最初から通します。」
「ハイッ!」とパーカスのみんなが返事をする。
私は、スコアをみながら音を聞き始めた。
・・・。
「ちょ・・・。」
「え?早いな。」
「それ。なんていったっけあの~・・・。」
「あ~これ?」
「そう。このしゃららら~ってやつ。それって、手でやるの?」
「・・・あ~。」
「それってさ、棒か何かでやってなかった?」
「でも先輩そうやってたし」
「・・・そっか。んじゃもっかい最初から。」